神社でお願いごとをしてはいけない?
「神社ではお願いごとをしてはいけないんですか?」
このような質問をよくいただきます。
願い事をできない神社なんて…
先に結論をお伝えしますと神社参拝でお願い事をしても問題ありません。
ですが!
参拝の本来の目的を無視してお願い事をするのは好ましくはないですし、願い事を神様にどのように伝えるのかも重要です。
伝え方、そして心構えを大切にされてくださいね
それでは神社でお願い事をしてはいけないのか、またお願い事の言い方や心構えについて入見神社の一等無人航空機操縦士の神主がわかりやすくお伝えしていきます。
目次
神社でお願いごとをしてはいけない?
「神社ではお願いごとをしてはいけない!」
このような情報を目にするため参拝される人の中には、神社でお願い事をしてはいけないと思っている方も多いです。
情報が一人歩きされてる状況でしょうね
神社に参拝したときに願い事をしても問題はありません。
「困ったときに神様にお願いするのは昔の日本人は許されたけど今はダメ」みたいなこともないです。
ですが、注意点が2つあります。
お願い事での注意事項
・参拝の本来の目的を果たす
・丁寧な言い方をする
・良き心構えをする
上記に気をつけていただければ、このように願い事をすれば「神社でお願い事をしてはいけない」ということは決してありません。
神社で願い事をするときに大切なこと
神社で願い事をするときに大切なことは3つです。
願い事をするときに大切なこと
それでは一つずつお話します。
お賽銭を入れる
まずはお賽銭を入れます。
お賽銭は神様への感謝の気持ちです。
ご存知の通り、その昔は貨幣という概念はありません。
そのため日本人はお米などが無事に収穫できたとき、その感謝として収穫したものを神様にお供えしてました。
そして貨幣の誕生と時代を経て、お供ものだったお米などの作物がお賽銭へと変わります。
つまり、お賽銭は現代の形を変えたお供ものなのです。
願い事を叶えるお金ではないだ〜
参拝の本来の目的は、神様への感謝です。
お賽銭はお供え物の代わりですので、お賽銭を入れるのを忘れないようにしましょう。
その年の「初めての稲穂」をお供えしていたため、初穂料ともお呼びします
お賽銭の作法はこちらでお話しています。
感謝を丁寧に伝える
つぎに神様に感謝を言葉で丁寧に伝えます。
丁寧な感謝の伝え方
・家族に大きな病気がなく過ごせてるのは見守ってくれたおかげです、ありがとうございます。
・素敵なパートナーと出会えましたは応援いただいたおかげです、ありがとうございます。
・仕事でトラブルがありましたが無事に乗り越えられましたのはお支えがあったおかげです、ありがとうございます。
今のご自分の生活があるのは、ご自身の努力や周りの人たちのサポートのおかげです。
あのとき親友がいなかったら…
自分の人生や日々の生活をコントロールできる範囲は、自分自身が一番広いのは間違いありません。
ですが、誰でもどんな事でもどうしようもできない範囲はあります。
かなり注意してても相手の事故に巻き込まれたり、絶対に遅刻できない日に電車が遅延したり…。
このように意図せずトラブルに遭遇する可能性は誰もがあります。
たしかに
それでも無意識レベルで何事もなく上手くいってたのは、自分ではコントロールできない範囲を神様が見守ってくれたからです。
健康でいられること、何事もなく生活できていること、不幸な出来事がないこと、これが当たり前だと決して思わないように、自分の力や能力を過信しすぎないように、参拝したときには神様に感謝を伝えましょう。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
努力を前提とした心構えをする
願い事は自分の努力を前提とする心構えが何より大切です。
どういうこと?
たとえばですが…
良き心構えの言い方
「精一杯に勉強するので、試験当日の体調をバッチリにしてください」
「家族のために一生懸命に働きますので、家族が健康で過ごせるように見守ってください」
「世の中の一助になるように仕事に励みますので、応援してください」
このように目標を達成するために自分は何をするのかを神様に伝えます。
神様は私たちを見守ってくれる存在です。
神様が試験に合格させたり、看病をしてくれたり、仕事を手伝ったりするわけではありません。
私たちが願い事を叶えられるよう、見守ってくれているのです。
自分が努力することを神様と約束する心構えです
この心構えなくして、お願い事が実現されることはほぼないです。
自分の努力を約束する代わりに、自分ではコントロールできない範囲を神様に見守っていただく。
このような心構えで願い事を丁寧にお伝えしてください。
願い事の言い方はこちらで詳しくお話してます。
丁寧な伝え方と良き心構えで
神社でお願いごとをしてはいけないのか、についてお話しました。
神社で参拝したときにお願いごとはしても良いです。
ただ、お願い事が最優先になってはいけません。
参拝での一番の目的は神様に感謝を伝えることです。
神社に参拝したときには、神様に感謝を丁寧な言葉で伝えて、その後にお願い事をしましょう!
感謝は大切ですよね
そして願い事を伝えるときには、自分の努力を前提として心構えを忘れないでくださいね。