神社のお賽銭の作法|お金を入れる順番や入れ方と金額

「神社に参拝するときのお賽銭の作法を教えてほしい」
このように思っている方に向けて、神社のお賽銭の作法についてお話します。
神社参拝には鳥居のくぐり方や手水、そして拝礼などに作法があるように、実はお賽銭にも作法はございます。

意識されている方は少ないので、そこに気づけるだけでも素晴らしいです
また「お賽銭の金額は、いくらがいいですか?」という質問も多いです。

五円とか二十五円とか、語呂合わせでいいんだよね?

一概には言えません
本記事では参拝時にお金を入れる順番や入れ方などのお賽銭の作法、そして金額について入見神社の無人航空機(ドローン)の国家資格「一等無人航空機操縦士」を保有する神主がお話します。
ぜひ参考にされてください。
目次
神社のお賽銭の意味

神社のお賽銭の意味は、神様への感謝の気持ちです。

どういうこと?
その昔、お米などを収穫したときや魚などが獲れたときに、その感謝として神様に収穫できたものをお供えしていました。
そして貨幣の誕生と時代を経て、お米や魚、作物がお賽銭へと変わっていきます。
つまり「お米や魚=お賽銭」ですので、お賽銭とは神様への感謝のしるしなのです。

日頃の感謝を伝えましょう
「神社でお願いごとをしていないのか?」についてはこちらでお話してます。
神社のお賽銭の作法

神社のお賽銭の作法です。
この2つにわけてお賽銭の作法をお伝えします。
お賽銭を入れる順番

参拝時にお賽銭を入れる順番です。
お賽銭を入れる順番
一、お賽銭箱の前で会釈
二、鈴を鳴らす(※鈴がなければ省略)
三、お賽銭を入れる
四、拝礼
鈴を鳴らしてからお賽銭を入れます。
鈴の音色は心と身体を祓い清める意味も含まれているからです。

祓い清めてから参拝をします
しかし、お賽銭を入れてから鈴を鳴らす地域もあります。

どっちが正しいの?
これは地域の慣習もございますので、どちらが正解という話ではございません。
ですので、お賽銭を入れる順番はその地域に倣うのをおすすめします。
神社の拝礼の作法はこちらでお話しています。
お賽銭の入れ方

つぎのお賽銭の入れ方です。
お賽銭はなるべく静かに入れます。
お賽銭は神様に感謝を伝えるものですので、乱暴に入れるのではなく静かに感謝を込めてお賽銭箱に入れてください。

投げるのはダメ?
よっぽどの状況ではない限り、お賽銭は投げ入れるのはやめましょう!
繰り返しになりますが、昔のお供えものはお米やお酒、お餅でした。
それらを投げて神様にお供えするのはありえませんので、お賽銭も投げ入れないようにしましょう。

食べ物を投げないようにお賽銭も投げないほうがいいですね
神社のお参りの服装はこちらでお話してます。
お賽銭の金額はいくらが良い?

「お賽銭の金額はいくらがいいんでしょうか?」
このようなご質問をいただくことが多いです。
しかし…

お賽銭の金額に答えはございません
神様への感謝のしるしだったお供えもの(お米や魚)がお賽銭に変わってますので、神様への感謝のお気持ちでお賽銭の金額は決めましょう。

やっぱり五円とかがいいんですか?
語呂合わせで「ご縁=五円」や「二重にご縁=二十五円」などの考え方もあります。
この考え方が間違っているわけではございません。
しかし、昔の人たちは神様のお供えものを語呂合わせで決めていなかったはずです。

ご縁の語呂に合う作物などもございません
お賽銭の語呂合わせは貨幣が生まれてからの考え方ですので、そこまで拘らなくて良いです。

じゃあ、何を目安にすればいいんですか?
強いていえば、お賽銭はお供え物の変わりですので、お供えものに見合う金額にするのをおすすめします。
神社のお供え物一覧
・お米
・お酒
・お餅
・海魚
・川魚
・野鳥
・水鳥
・海菜(するめ、昆布など)
・野菜
・果物
・お菓子
・お塩
・お水

どれか1つを買える金額を目安にされるのもいいですね
しかし、これはあくまでも目安です。
大切なのは感謝の気持ちを持って金額を決めることなので、語呂を合わせも悪くはありませんが、感謝の気持ちは忘れずにお賽銭をしましょう。
神社の行きと帰りの一連の参拝方法はこちらでお伝えしています。
お賽銭は神様への感謝のしるし
神社のお賽銭の作法をお話しました。
お賽銭は日頃の感謝を伝えるお供えものの代わりです。
感謝の気持ちを持って、お賽銭をしましょう。
参拝時にお金を入れる順番は地域によって違いますが、迷われた場合は地域の慣例に倣って、慣例がない場合は鈴を鳴らしてからお賽銭を入れるといいですね。

もう二度とお賽銭は投げない!
また、お賽銭の金額は語呂合わせで決めるのも悪くはありませんが、大切なのは感謝の気持ちです。
迷われたときにはお供えものを1つ購入できる金額を目安にされるのをおすすめしています。
そして神様への感謝の気持ちを持って、お賽銭をされてください。